希釈平板法を用いた菌根性きのこの胞子観察 : 胞子の分離と観察方法
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概要
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希釈平板法は一般の土壌調査やきのこの胞子分離に用いられる。今回この希釈平板法を用いてマツタケ,アミタケ,ホンシメジの胞子を分離し,観察した。それぞれの子実体から得られた胞子を滅菌水中に懸濁し,適度に希釈して寒天培地に接種し,胞子の発芽を定期的に倒立顕微鏡で観察した。その結果,ホンシメジは培養を開始してから13日前後で発芽し,その後菌糸が伸長した。菌糸は分岐を続け,さらに14日後には,培地上に直径5〜30mmのコロニーが多数出現し,肉眼で観察する事が出来た。マツタケとアミタケの胞子は,培養を開始して3か月後に発芽と菌糸の伸長が確認された。その後2か月間培養と観察を継続したが,分岐やそれ以上の伸長は確認されなかった。
- 2000-09-25
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