東吉野村におけるスギ人工林の密度管理(II) : 東吉野村における除間伐の特徴
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概要
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東吉野村杉谷の山守,垤忠一氏による除間伐の調査を行い,特徴を示した。長伐期を前提として除間伐を実施し,除間伐前後の試験地全木の胸高直径を測定した。直径階別本数分布を比較すると,若齢林分と高齢林分では,同じ基準によっていても,除間伐のしかたが異なった。また,試験地の除間伐前後の状態を,密度管理図を用いて示し,吉野の収穫予想表を用いたものと比較した結果,試験地の管理は,吉野の中庸間伐に相当することが明らかになった。さらに,吉野と和歌山について,木口断面の年輪分布の比較を行った結果,吉野では高齢まで年輪幅がそろう施業が行われていることが確認できた。
- 応用森林学会の論文
- 1999-03-25
著者
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竹内 典之
京都大学フィールド科学教育研究センター
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高橋 絵里奈
京都大学大学院農学研究科:(現)京都大学フィールド科学教育研究センター
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竹内 典之
京都大学農学研究科
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高橋 絵里奈
京都大学農学研究科附属演習林
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