室内気流連成型動的空調システムシミュレーションに関する研究 : 第1報-冷却減湿コイルの潜熱処理動的特性と人工気候室を対象とした計算精度検証

概要

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本研究では、熱源機器・搬送機器・熱交換器・室内応答などが相互に関連する複雑な空調システム全体をモデル化した動的空調システムシミュレータを構築し、動的空調システムシミュレータにより空調システムの過渡的現象を再現・改善する方法に関して研究する。本報では、動的空調システムシミュレータの構築にあたり、空調システムを構成する機器モデルの妥当性を検証した。冷却減湿コイルモデルを検証した結果、コイル表面が濡れ面から乾き面に移行するときに、コイル表面などに滞留したドレン水の再蒸発現象により、計算精度が悪化したため、改善モデルを構築し、計算精度が改善することを検証した。三方弁モデルは固有流量特性に、設備特性によって決まるバルブオーソリティを考慮した特性として、計算精度が改善されることを検証した。改善モデルなどを用いて、人工気候室の動的空調システムシミュレーションモデルを構築し、室内モデルには非定常CFDを用いて、両者を連成計算させた時の室内温度と送風温度の計算精度の検証を、実測値との比較により行った。また連成計算により人工気候室の室内温度調節計制御パラメータの決定が可能であることを、決定した制御パラメータを実設備に適用し、室内温度が安定することを確認して検証した。
2012-09-05

室内気流連成型動的空調システムシミュレーションに関する研究 : 第1報-冷却減湿コイルの潜熱処理動的特性と人工気候室を対象とした計算精度検証

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