新聞報道は事故をどう報じているか : 金融情報システム事故を例にとって(<特集>情報システムの信頼性・安全性)
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概要
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世の中で日々発生している多数の事故に関して,ほとんどの人はそれらの事故を新聞等のメディアを通して事故情報を得て知る.従って,新聞報道等が事故をどのように報じているかを明らかにすることは,事故情報を正しく利用する上で重要である.本稿では,新聞報道は事故をどう報じているかについて,情報社会を支える重要なインフラである金融情報システムの事故を例にとって分析した結果を紹介する.まず,最近3年間の金融情報システム事故事例を日本の四大新聞から出来るだけ多くを収集した.次にこれらの事例を報道側の考えるニュース価値を表しているニュース性に関して,一面に報道された事故,累積報道日数,報道された新聞数によって分析し,ニュース性を決めている要因を引き出す.次に利用者の立場で考えた事故の重大性とニュース性との関係を分析する.その結果から,重大性は高くてもニュース性が低い事故,逆に重大性は低くてもニュース性が高い事故についてそれらに影響を与えている要因を引き出す.最後にこれらの要因の相互関係などを調べることにより,新聞による事故報道の特性について考察する.
- 2012-08-01
著者
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