過去の不具合の修正工数を考慮したソフトウェアレビュー手法(ソフトウェア工学)
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概要
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同一ソフトウェアの過去のバージョンや類似のソフトウェアで検出された不具合の修正工数の情報を用いて,修正工数低減の効果が大きい欠陥をレビューで検出する手法を提案する.提案手法では,レビューの準備段階においてレビュー対象のソフトウェアの過去のバージョンや類似のソフトウェアのテスト工程において検出された不具合のうち,修正工数が大きくなっている欠陥種別を特定する.欠陥検出の際に,その欠陥種別を優先して検出すべき欠陥種別(観点)として個々のレビューアに割り当てる.レビューアは観点に該当する欠陥の検出を試みる.商用開発において作成された設計ドキュメントと過去のバージョンのテストの際に収集された不具合の修正工数の情報を用いてケーススタディを実施し,修正工数の情報から欠陥種別を特定できるかどうか,レビュー観点として割り当てることによりレビューで見逃すと修正工数が大きくなるような欠陥が検出できるかどうかを確認した.過去の不具合の修正工数の情報から観点を設定でき,検出した欠陥をレビューで見逃していた場合に必要になったと予想される修正工数の合計が,提案手法を用いない場合と比較して,大きくなる結果が得られた.
- 2012-08-01
著者
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山田 淳
(株)東芝 システム・ソフトウェア技術推進部
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荻野 利彦
東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社
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森崎 修司
静岡大学情報学部
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久保 匡
東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社
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阪本 太志
東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社
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山田 淳
(株)東芝ソフトウェア技術センター
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山田 淳
(株)東芝
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