介護職で家族介護を行っている二重介護者の困難性と優位性 : インタビュー調査による概念化の試み
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概要
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[目的と方法]本研究の目的は,介護従事者でありながら家庭でも家族介護を行う二重介護者の困難性と優位性についての概念化を試みることである.二重介護者8人を対象に半構造化面接調査を行い,得られたデータを定性的コーディング法で質的に分析した.[結果]二重に介護を行っていることから生じる困難性と,二重に介護を行っているからこそ得られる優位性という2つの側面がみられた.さらに《二重介護の優位性》は家庭内での介護と職場での介護の間で影響しあって循環していること,《二重介護の困難性》は「家族員の協力」「理解ある職場環境」で支えられて二重介護のバランスをとっていることが明らかになった.[結論]このことから,二重介護の優位性をうまく生かしたケアのあり方を考えていく必要がある.
- 2012-04-01
著者
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