その人らしさを継続するための認知症高齢者グループホーム入居支援 : 入居前アセスメントと入居時ケアに焦点をあてて
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概要
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[目的]認知症対応型グループホーム(以下,GH)の入居前アセスメントと入居時ケアの現状を明らかにし,入居後もその人らしさを継続するための入居支援のあり方を検討する.[方法]関東5か所のGH施設長5人と介護職員9人を研究対象とした面接調査.同意を得て録音後逐語録を作成.定性的コーディングから概念的カテゴリーを見出した.[結果](1)入居者選定を兼ねる短時間面接はADL中心で生活歴などは家族が用紙記入で補足,(2)多くの場合,本人はGH事前見学をせず入居,(3)アセスメント情報共有にはGH間格差がある,(4)生活習慣や趣味は入居時ケアに活用されやすいが,他者との関わり方は活用されにくい,(5)入居時ケアとして,こだわりの継続,なじみの関係づくり,認知症への配慮,行動障害ケアが行われていた.[結論]入居後もその人らしさを継続するためには,本人の入居前見学実施と,習慣や生活歴,他者関係,趣味などの入居前アセスメントの実施・共有とケアプラン作成が必要である.
- 2011-04-01
著者
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