認知症高齢者の主体性を引き出し促すケアの考察 : グループホームにおける食事支援の類型から
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概要
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[目的]1.入居者の食生活関連行為への参加を基準に,GHの食事支援を類型化する.2.各類型における食事支援の実態と特徴を,入居者の主体性の視点から整理する.3.GHにおける入居者の主体性を引き出し促す食事支援のあり方について提案する.[方法](1)外部評価結果の食事支援に関する記載内容の質的分析,(2)GHにおける食事支援について,ホーム長を対象にしたヒアリング調査.[結果]GHの食事支援は入居者の調理行為への参加を基準にして,入居者主体型,部分参加型,管理型に類型化された.[結論]GHのなかには,従来の集団ケアのように一方的に食事が提供されている管理型GHも,少なくないことが明らかになった.GHケアにおける一緒に行う食事支援を通じて,入居者が主体性を発揮する機会を保障するためには,献立作成から片づけまでの一連の過程に入居者がかかわることが重要である.
- 2011-10-01
著者
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