済世顧問制度における済世団体について : 成羽町済世会と富家村済世会を中心に
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概要
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済世顧問制度は1917(大正6)年,岡山県で創設された防貧制度である.この制度は,人格等で要件を満たす地域の名望家らを済世顧問に委嘱し,その地域の生活課題を改善,あるいは,解決しようとするものであった.先行研究では,この制度の創設における経緯や顧問の役割について研究されたものが多く,顧問が中心となり設立された済世団体について取りあげたものは少ない.しかし,済世団体には,様々なものが存在している.そこで,本稿では,まず総合的な事業を行った成羽町済世会と富家村済世会を取りあげ,その事業内容を明らかにした.
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