石井十次の内面における孤児教育観のパラダイム転換 : 明治20年代前半を中心に
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概要
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石井十次は,1887(明治20)年7月,代診医として赴任した地において,貧児と出会ったことから孤児救済を始め,1889(明治22)年1月,学んできた医学書を焼き,孤児救済を天職として専念する.その救済の中心は孤児教育の実践といっても過言ではなく,このことからも孤児教育における観念分析は,石井の内面における孤児教育思想を理解するためには不可欠である.本稿は,石井が孤児教育を通して,孤児をどのような人物へと育てようとしていたのかに焦点をあて,特に孤児教育における価値観の変容がみられた1887(明治20)〜1893(明治26)年までの日誌の記述から考察するものである.
- 2010-02-28
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