石井十次の孤児教育思想における真正の教育の成立過程 : 明治27年ルソーの影響を中心に
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概要
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石井十次は,社会保障も社会福祉制度も整っていない,1887(明治20)年に岡山孤児院を創設した人物である.その救済は教育であったといっても過言ではない.本稿は,石井の内面において,ルソーのエミールに影響を受け成立する真正の教育に焦点をあて,主に1894(明治27)年の日誌と石井が手にした書籍からアプローチし,石井の孤児教育思想を考察したものである.石井は思想家でなく実践家であるが,岡山孤児院創設者である石井の思想を考察することは,石井がどのような思いにより孤児教育を実践しようとしていたのかを理解することにつながると考える.その意味からも,本稿は歴史的人物を対象とした思想研究であるといえる.
- 2011-02-28
著者
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