脳卒中片麻痺患者の起立動作における運動学的・運動力学的評価指標
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概要
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【目的】本研究の目的は,片麻痺患者の起立動作の特性を分析し,起立動作を評価するうえで重要となる運動学的・運動力学的指標を抽出することである。【方法】片麻痺患者34名の起立動作を三次元動作解析装置にて計測し,得られたデータと,身体能力指標(歩行スピード,Functional Independence Measure, Fugl-Meyer Assessment)の関係を分析した。【結果】起立動作時間,離殿時麻痺側荷重率,圧中心の前後移動幅などが多くの身体能力指標と相関を示した。動作開始から離殿の所要時間と下肢・バランス機能が相関を示し,足関節最大背屈から股関節伸展の所要時間とバランス機能が相関を示した。【結論】片麻痺患者の起立動作の評価指標として,起立動作時間,離殿時麻痺側荷重率,圧中心の前後移動幅などを抽出することができた。また,動作時間に影響を与える身体因子として,離殿までには下肢・バランス機能,離殿後にはバランス機能が重要であることが示唆された。
- 2012-06-20
著者
-
渕 雅子
誠愛リハビリテーション病院
-
山本 澄子
国際医療福祉大学
-
山本 澄子
国際医療福祉大学大学院福祉援助工学分野
-
山本 澄子
国際医療福祉大
-
山本 澄子
国際医療福祉大学 大学院福祉援助工学
-
山本 澄子
国際医療福祉大 大学院医療福祉学研究科
-
長田 悠路
誠愛リハビリテーション病院リハビリテーション部
-
長田 悠路
誠愛リハビリテーション病院リハビリテーション部:国際医療福祉大学大学院
-
渕 雅子
誠愛リハビリテーション病院リハビリテーション部
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