健全なラッキョウ組織から分離されたFusarium菌とそのラッキョウ根への定着性
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概要
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外見健全なラッキョウから分離されるFusarium菌の種類とその動向について検討した。Fusarium菌密度は土壌中では低いが,ラッキョウの根圏土壌および植物体からは高率に分離された。植物体からはF. fujikuroiが頻繁に分離され,分離率は72%,次いでF. oxysporumの分離率8.7%であった。F. solaniの分離率は低く0.3%であった。また,栽培前期に比べ栽培後期にはF. fujikuroi, F. oxysporumの密度が高くなる。接種したF. fujikuroi, F. oxysporumのnit変異菌株は97日後でもラッキョウの根や茎盤から高率に分離されることから,これらのFusarium菌はラッキョウに感染した後,増殖し長期間生存できると考えられる。
- 日本土壌微生物学会の論文
- 1999-10-01
著者
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