クラウド型神経システムモデリング・シミュレーションプラットフォームの開発

概要

論文の詳細を見る
脳・神経系の情報処理メカニズムを理解・解明するため,数理モデルを構築しシミュレーション解析する手法がとられている.これまでの知見を数理モデルとして記述・統合するニューロインフォマティクスでは,情報,モデルの共有が重要な課題となっている.しかし,ニューロサイエンスに関する論文では,モデルに関する数式は記述されているが,シミュレーションに必要な情報が充分記されていないという問題がある.さらに,シミュレーションプログラムや論文で表現される数式は,それぞれのフォーマットに合わせ,手作業で記述されるため,その過程で数式の一貫性や物理単位に関する情報が失われることも多く,結果として従来研究の追試・再現を行うことが難しくなっている.そこで,本研究ではPCさえあれば,モデル構築からシミュレーション,論文作成の支援までを統合的に行えるプラッフォームを開発する.このモデル構築からシミュレーションへの流れは全てWebブラウザ上で行われ,それ以外のソフトウェアは必要としない.いわゆる「クラウド型プラットフォーム」である.
2011-12-13