NIRSによる聴覚課題時の脳活動計測と生体雑音の低減法(BCI/BMIとその周辺,一般)
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概要
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本研究では言語や音楽に含まれる時系列,音程という様相に注目し,それらに注意しているときの脳が活性化している部位,傾向に関する知見を得るために近赤外分光法(NIRS)を用いて左半球の側頭葉周辺の脳活動計測を行った.前回の報告では聴覚刺激呈示前の無音時に刺激による影響とは異なる脳活動が多く観測された.それにより,課題による脳活動の違いを結論付けるには不十分であった.よって本研究では実験プロトコルとデータの前処理の改善法と,その結果得られた脳活動部位,傾向について報告する.聴覚呈示は,ランダムな6種類のモールス符号をランダムな6種類の音程で構成し被験者に呈示した.被験者の聴覚呈示に対する注意の違いにより,3つの課題(モールス符号注意課題,音程注意課題,コントロール課題)に分けて測定した.モールス符号注意課題では全ての被験者で,Broca野周辺で[Oxy-Hb]が上昇した.音程注意課題ではいくつかのチャネルで有意に減少した.
- 2011-11-17
著者
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