プライバシ情報逆流出に対するSAML/Shibbolethの仮名性強化手法(学生セッション,一般)
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概要
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本稿はSSO(Single Sign On)システムにおいて広く用いられているSAMLの実装の1つ,Shibbolethを用いて,IdP(Identity Provider)とSP(Service Provider)間で扱うユーザのプライバシ情報がSPからIdPに逆流出した場合における従来手法における問題点を提起し,その仮名性をより強く確保する手法を提案する.提案手法では,IdPがSPに渡すIDに注目し,SAMLの標準エンティティであるAP(Attribute Provider)を用いることで従来用いられてきたユーザのIDをIdPとSP間で変換する.本稿ではこの変換により匿名性を強化したIDであるhashedIDの生成方法,及びAPの実装を各エンティティの立場に立って考察することで導入による各々のエンティティのメリットを高めることにより,従来のShibbolethのもつ仮名性を強化し,より広く適用できるよう提案する.
- 2011-11-21
著者
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古村 隆明
京都大学学術情報メディアセンター
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岡部 寿男
京都大学学術情報メディアセンター
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古村 隆明
京都大学大学院工学研究科情報工学専攻
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岡部 寿男
京都大学
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岡部 寿男
京都大学情報学研究科
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古村 隆明
京都大学
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大神 渉
京都大学情報学研究科
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