複数手法によるリアルタイム解析を支援するトラヒックデータ配送システムの実装と評価(セキュリティ技術,<特集>セキュアでサステイナブルなインターネットアーキテクチャ論文)

概要

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ネットワークの障害検知や,管理者が状況を把握するためには,様々なトラヒック解析を迅速,かつ同時に実行する必要がある.従来のシステムでは,解析を行うモジュールを柔軟に追加,または削除することが困難である.本論文では,複数の解析モジュールが同時に実行できるような,トラヒックデータを迅速,かつ柔軟に各モジュールへ提供するシステムをソフトウェアで構築したので報告する.本システムの構築には,従来技術の問題点を考慮し,詳細性,柔軟性,リアルタイム性,拡張性,独立性を重視して設計を行った.本システムは,解析対象データを採取するセンサ群,センサからデータを受信する収集サーバ,各モジュールでデータを配送するデータバスから構成される.本システムの特徴は,データバスを定義したことで,解析対象データだけでなく,解析モジュールが解析した結果も含め多様なデータを各モジュール間で共有できることにある.本システムを構築し,実ネッワークにて運用を行った.本システムにより,複数の解析を同時に実行することが可能となった.また,負荷試験を行い,本システムの限界性能を評価した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2009-10-01