国際分業による事業転換と地域経済 : 産業集積における中核企業の役割
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概要
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産業集積において、 中核企業はスピンオフやスピンアウトをすることによって、 地域に中小企業を輩出してきた。 また、 それらの企業と取引を継続することによって、 中小企業を育ってきた。 これは産業集積の形成や活性化の源泉となった。 しかし、 ここ数年、 この様な中核企業の競争力低下や生産機能の海外シフトに伴い、 地域における中小企業の輩出や育成を担う役割が次第に弱体化している。 それは集積地の競争力が低下している要因の1つとなっていると考えられる。 本稿では、 中核企業は国内外拠点のそれぞれの強みを生かす国際分業を行うことによって競争優位性を維持し強化し、 また、 中小企業の創出・育成の機能を発揮することによって産業集積の新陳代謝と地域経済の活性化を進めていくことが重要であることを指摘する。
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