企業間取引関係の構築についての国際比較 : 在中国日系企業の事例を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿の狙いは、 中国における日系自動車企業の取引関係の構築やサプライヤー・システムの特徴を明らかにすることである。 日本企業の生産活動においては、 企業間で構成される垂直的な生産の特化、 いわゆる系列関係などの長期継続的な調達ネットワークが重要な役割を果たしている。 海外に生産拠点を移転するときに、 日本国内で形成されている調達システムやネットワークをそのままに海外に移転している傾向がみられる。 グローバル的な生産・流通さらに開発のネットワークが形成されつつある中、 高いコスト構造に悩まされている日本企業は日本企業間の取引関係を固持する必要性が低下し、 グローバル調達のネットワークを形成し、 柔軟な企業間取引関係を構築する課題に直面することが指摘できる。
著者
関連論文
- ソーシャル・イノベーションにおける行政組織の役割--中国義烏産業集積の形成を中心に (特集 ソーシャル・イノベーション)
- 日本におけるマーケティング戦略の課題 : マーケティング・パワーの再認識及び再構築に向けて
- 企業間取引関係の構築についての国際比較 : 在中国日系企業の事例を中心に
- 国際分業による事業転換と地域経済 : 産業集積における中核企業の役割
- 国際化戦略と国際分業--国際企業間関係の構築への視点
- 中国における日系中小企業の人材マネジメント : コア人材の育成と確保を中心に