スクールソーシャルワーカーの視座とかかわりに関する実践分析(2) : 子どもや家庭への視座とかかわり,価値観
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概要
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本研究は,スクールソーシャルワーカー(SSWr)が対象となる子どもや家庭をどのように捉え,かかわってきたか,またその際に重視された専門職としての価値観を把握するために行われた。 SSWr10名に個別インタビュー(半構造化面接)調査を行い,質的研究法に従って分析を行った。その結果,「子どもや家庭に対するSSWr の視座」では,《生きづらさへの理解》,《地域密着のSSW 活動》などがコア概念として抽出された。また,「子どもや家庭に対するSSWr の実践知・技術」では,《寄り添う》,《第三者としての立場》などが,「SSW 実践における専門職としての価値観」では,《視点の共有化》,《内省・自己覚知》などが抽出された。さらに本研究の全体を通して,SSWr は多様な職域・職種の人々と役割や価値観を重ね合わせながら,子ども・家庭・学校を地域社会の一つとして捉え,それらに寄り添い,専門職としての自己に対する内省を行いつつその責務を果たしていることが明らかになった。
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