スクールソーシャルワーカーの視座とかかわりに関する実践分析(1) : 学校現場への視座とかかわり
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概要
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本研究は,学校現場に社会福祉専門職として導入されたスクールソーシャルワーカー(SSWr)が学校現場をどのように捉え,どのような実践知・技術を活用してきたかを把握するために行われた。SSWr10名に個別インタビュー(半構造化面接)調査を行い,質的研究法に従って分析を行った。その結果,「学校現場に対するSSWr の視座」では《教育と福祉の視点》,《教育組織の文化・価値観》,《教師の疲弊と抱える課題》,《組織機能の支援への影響》,《急激な社会変化と学校の役割》,《スクールソーシャルワーク活動体制の課題》のコア概念が抽出され,「学校現場に対するSSWr の実践知・技術」について,《教師との協働》,《ファーストクライエントとしての教師・学校》,《校内状況と社会資源の把握》,《ソーシャルワークを伝える》,《アセスメントの共有化》,《カウンセリングスキル》,《基盤となるソーシャルワーク実践知識・技術》のコア概念が抽出された。これらのことからSSWr は学校現場の特質や課題に対し,協働の視点でかかわり,ソーシャルワークの視点を重ねていくことで子どもたちの環境である学校現場の変化・エンパワメントを促していることが明らかになった。
著者
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