視覚障害者の道路横断行動と歩行支援情報システムの効果に関する研究
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概要
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現在、わが国においては視覚障害者のための社会基盤整備として、視覚障害者用誘導ブロック、音響信号機、歩行者ITSなどの整備がされており、国際規格、国内規格化が進められている。それにより、視覚障害者の横断歩道に関する安全性確保は改善されつつある。しかし、歩行支援情報システムなどはその明確な評価方法がないこと、また、車両以外の歩行者・自転車などの他者交通との混合に関する問題も生じている。本研究では、視覚障害者の道路横断行動に関して2つの分析を行った。その一つは、特定の交差点を日常的に使用している視覚障害者を対象に道路横断分析を行うことにより、日常的な利用をしている視覚障害者の横断行動データを入手すること、また歩行支援情報システムの効果を主観評価ではなく客観的データにより分析を行なうことである。その結果、特定の交差点を日常的に利用している視覚障害者は横断歩道をはみ出るなどの危険行動はなく、非常にスムーズに横断していた。歩行支援情報システムを用いた横断においては、より直線的に歩行できるなどその効果を客観的データにより示すことが出来た。
- 2007-01-31
著者
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三星 昭宏
近畿大学理工学部社会環境工学科
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三星 昭宏
近畿大学理工学部
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柳原 崇男
兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所
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北川 喜代治
滋賀県湖東地域振興局建設管理部
-
藤田 和宏
(株)八千代エンジニヤリング
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