効率的に架線系伐出作業を行うための林分及び伐区の条件
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究ではエンドレスタイラー式架線集材とタワーヤーダ集材について既存の功程式を用いて,考えうる多様な林分と伐区の条件の下で主伐時の伐出費を算出し,その上で数量化I類により,伐区の持つ変数である区画材積,平均単木材積,平均集材距離,伐区横幅が伐出費に及ぼす影響を定量的に表した。伐出費を小さくするためには,区画材積をエンドレスタイラー式で400m^3程度以上,タワーヤーダで60m^3程度にすること,平均単木材積を0.8m^3程度以上にすることが重要であった。タワーヤーダでは伐出費に対する平均集材距離の影響も大きかった。伐出費に対する伐区横幅の寄与は小さかった。また,これらの知見を用いて新潟県山北町民有林におけるスギ人工林を評価したところ,エンドレスタイラー式架線集材にとって望ましい条件を持つ伐区と比較して平均単木材積や出材量が不足している森林の割合が高いが,伐出時に隣接小班を統合できれば十分な出材量を確保できるようになるケースが多いことが示唆された。
- 2007-12-31
著者
関連論文
- 森林計画最前線 : 緑豊かな森林の育成を目指した最新研究
- 記録 国際研究集会 次世代のための森林の役割--森林資源管理の哲学と技術
- 地位指数曲線を用いた造林木と侵入木の優劣関係の予測
- 2007年度森林計画学会夏期セミナー 台湾と日本における持続可能な森林経営と炭素吸収
- 効率的に架線系伐出作業を行うための林分及び伐区の条件
- 収穫量と必要労働量を考慮したスギ人工林長伐期施業体系の検討
- IKONOSデータを利用したマツ枯れ被害林分の抽出
- 国際研究集会「次世代のための森林の役割-森林資源管理の哲学と技術-」
- 効率的に架線系伐出作業を行うための林分及び伐区の条件
- 収穫量と必要労働量を考慮したスギ人工林長伐期施業体系の検討
- 2007年度森林計画学会夏期セミナー「台湾と日本における持続可能な森林経営と炭素吸収」
- 日林協アンケートに見る「森林・林業再生プラン」に対する関係者の意識
- 多様な条件下でのシミュレーションによるスギ人工林の伐期と間伐体系の検討
- GISとAHPを用いた間伐優先度の決定方法