期待される精度の比較による適切な工数予測手法の判別を支援する工数予測ツール(ソフトウェア工学)
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概要
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ソフトウェア開発において,プロジェクトを円滑に遂行するためには工数予測が重要であり,現在までに様々な工数予測手法が提案されている.しかしながら,工数予測手法の予測精度は使用するデータセット(過去のプロジェクトの集合)の性質に大きく影響され,一つの工数予測手法で常に高い精度を得ることは難しい.そこで本論文では,1件の予測対象のプロジェクトに対して複数の工数予測手法を適用し,期待される精度の比較によって使用するデータセットに適した工数予測手法の選択を支援する工数予測ツール「e^3」について報告する.e^3を用いることにより,特定の工数予測手法にとらわれない,柔軟な工数予測が可能となる.e^3の効果を確認する評価実験として,3種類のデータセットを用い,特定の工数予測手法を使用し続けた場合と,e^3の表示する期待される精度の最も高い工数予測手法をそのつど選択して使用した場合とで精度の比較を行った.その結果,期待される精度の最も高い工数予測手法をそのつど選択して使用した場合,データセットごとに最も有効であった工数予測手法とほぼ同程度の精度で予測が可能であり,e^3が有効であることが分かった.
- 2012-04-01
著者
-
楠本 真二
大阪大学大学院情報科学研究科
-
柿元 健
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
柿元 健
香川高等専門学校電気情報工学科
-
柿元 健
大阪大学大学院情報科学研究科
-
生方 克馬
大阪大学大学院情報科学研究科
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