「めでたし、結婚愛よ」--ミルトンの妻像におけるオウィディウスの妻
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ミルトンの詩に描かれる女性像の主体は〈妻〉である。理想の妻の性質や理想の結婚愛を讃えている。ルネサンスの宮廷恋愛謳歌に対し、17世紀の英国国教会の結婚観は新プラトン主義や聖書に基づいて形成される。それによると、結婚の目的は3つである。そのうちでも第一優先されるのは夫婦間の〈交流〉である。ミルトンもこれを最重要視している。ただ、彼の詩の場合、単に当時の時流だけでなく、ギリシャ・ローマ古典や彼自身の体験の投影を見逃すことはできない。
著者
関連論文
- 『最後の人』(翻訳)〔ミルトン「失楽園」10巻770-2〕
- 名声と流刑--オウィディウスの『トリスティア』とミルトン
- ミルトンと初期キリスト教思想家 : アレクサンドリアのクレメンスとテルトウリアヌス
- 『闘技者サムソン』の制作年代について
- 「めでたし、結婚愛よ」--ミルトンの妻像におけるオウィディウスの妻
- 最後の人(2)(翻訳)
- 最後の人(翻訳)
- 荒野の誘惑 : ミルトンとドストエフスキー
- MiltonとRomantic Epic : そのepic simileを中心に
- 『失楽園』における火
- 火と水--ミルトンの詩におけるイメジ-3-
- 火と水 : ミルトンの詩におけるイメジIII
- 火と水 : Miltonの詩のイメジII
- 火と水 : Miltonの詩のイメージ
- 「ヒアシンスの床」
- 「冬物語」と「アンティゴネ」
- 死と復活 : ミルトンの田園挽歌
- Samson AgonistesとAntigone
- Phoenixの系譜I
- 名声と流刑 -- オウィディウスの『トリスティア』とミルトン