学校コンサルテーション・SFAモデルの利点と課題 : 訓練ワーク3事例の検討から(<特集>解決志向ブリーフセラピーの新たな展開(Berg先生追悼特集))
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概要
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スクールカウンセリングにおいて,コンサルテーションは重要な活動の柱のひとつであるが,それを実践する際,解決志向アプローチ(SFA)の理念や技法は有用なものと考えられる。本論文では,筆者の開発した8ステップから成るSFAベースのコンサルテーション手順を示し,その手順に則って行われたトレーニング・ワーク事例3例を紹介する。事例より,面接を受けたコンサルティの「自信」と「客観性」が増し,今後のケース対応について具体的指針が確認されるなど,本手順の利点が示唆された。しかし,本手順にはコンサルタントの専門知識の提供など重要と考えられるステップの一部が省略されている等の課題も存在し,その改善点も検討された。本コンサルテーション・モデルは,シンプルで利用しやすく,経験の浅いコンサルタントにも有益なツールであると考えられる。
- 2008-10-30
著者
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