サービス経済化の地理学をめざして(<特集>大都市圏におけるサービス・文化産業の新展開と都市ガバナンス)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
経済地理学者はグローバル経済化の動向に強い関心を寄せてきた.それに対してサービス経済化の地理的インパクトを取り上げた研究は手薄である.だが,現実の経済地理に対するサービス経済化のインパクトを無視することはできない.サービスは「貯蔵も輸送もできない」という特性を持っている.それは,モノの生産・消費が中心であった社会で作りだされた空間的なパターンを変化させていく.にもかかわらず,この事実は軽視されてきた.小稿では、サービス経済化の進展を踏まえて,今後の経済地理学の展開方向を検討する.その場合,川島哲郎氏の提起した「経済の地理学]という方向性に着目した.それを筆者は,経済循環の空間的組織化を通ずる地域構造の形成・変動として提示する.
- 2011-12-30
著者
関連論文
- 中小機械金属工業の集積構造の変化 : 東京都大田区の実態調査(中小機械金属工業の集積構造の変化-東京都大田区の実態調査-,総合研究)
- グローバリゼーションと産業集積の理論
- 戦後高度成長期の立地政策を読む--「太平洋ベルト地帯構想」から「全総計画」へ (特集 産業立地政策のこれからを考える--立地政策と立地センターの50周年を見据えて)
- 第6章 大田区中小企業の立地展開(第2部 調査結果の内容,中小企業集積と分業構造-大田区機械金属工業の実態調査-,総合研究)
- 討論の概要とオーガナイザーの所見([ラウンドテーブル 4]「20世紀システムの経済地理(2)-その方法論をめぐって-」,経済地理学会第53回(2006年度)大会)
- ラウンドテーブル 20世紀システムの経済地理(2)その方法論をめぐって (特集 少子高齢化時代の地域再編と課題) -- (大会記事 経済地理学会第53回(2006年度)大会)
- 討論の概要とオーガナイザーの所見([ラウンドテーブル2]「20世紀システムの経済地理-歴史的アプローチの再活性化にむけて-」,経済地理学会第52回(2005年度)大会)
- 趣旨説明([ラウンドテーブル2]「20世紀システムの経済地理-歴史的アプローチの再活性化にむけて-」,経済地理学会第52回(2005年度)大会)
- ラウンドテーブル 20世紀システムの経済地理--歴史的アプローチの再活性化にむけて (特集 産業集積地域の革新性をめぐって) -- (大会記事 経済地理学会第52回(2005年度)大会)
- 趣旨説明([ラウンドテーブル 2]20世紀システムの経済地理(3):製造業の空間的ダイナミズム,経済地理学会第55回(2008年度)大会)
- 北海道の地域間格差 (特集 地域間格差を考える)
- ポスト20世紀システムの"地理的現実"--「産業と都市の融合」をめぐって (特集 産業と都市--地域からの融合戦略)
- 経済地理学のために
- あたらしい地方「再生」のシナリオ (特集 産業と都市の関係の再構築--離反から融合へ)
- 「国土政策」研究における経済地理学の役割
- 都市集積とのカップリングによる産業集積の活性化 (特集 新たに動き始めた産業集積地域)
- 現状分析の方法にかんする覚書 : 宇野弘蔵「世界経済論の方法と目標」によせて
- 経済循環の地理的側面について : 帯広都市圏を事例として(8月例会,北東支部)
- 経済循環の地理的側面について : 帯広都市圏を事例として
- 経済地理学小考
- 「産業集積」現象の分析視点
- 経済学における空間認識 : 批判的考察(7月例会)(北東支部)
- 「組織と人間」について
- 生活における空間的組織化--地方「活性化」の分析視点 (生活の組織)
- 産業クラスター論議のかんどころ (特集 産業クラスターと地域活性化)
- 産学官連携の一断面 : KNS(関西ネットワークシステム)における意見交換から
- 流通機能からみた東大阪産業集積の革新性(産業集積地域の革新性をめぐって)
- 東大阪市R社の企業史からみた「ユーザーニーズ」注目の背景
- 大田区産業集積にかんする研究史の整除
- 産業集積の比較分析にむけた課題の整理(2月例会)(北東支部)
- 産業集積の比較分析にむけて : 課題の整理
- 東大阪市における「トップシェア企業」の実態 : ヒアリング調査からの分析
- 産業集積における市場変化への対応能力 : 東大阪市機械金属工業を事例として
- 東大阪における機工卸売業と「金属型」地場産業の関係について
- 黒正巌の地域的編制論 : 戦前期日本における経済地理学研究の到達点
- ホームセンター業界再編に伴う三条金物卸売業の動向
- 黒生巌の地域的編成論(2)
- 第3章 取引関係(第2部 調査結果の内容,中小企業集積と分業構造-大田区機械金属工業の実態調査-,総合研究)
- サービス経済化の地理学をめざして(大都市圏におけるサービス・文化産業の新展開と都市ガバナンス)
- 討議の概要とオーガナイザー所見([ラウンドテーブル 1]ポスト20世紀システムにおける国土・地域政策の展開方向,経済地理学会第58回(2011年度)大会)
- 新しい"地理的現実"の解明に向けて
- 「政策形成」過程分析としての経済政策論--経済政策論の方法にかんする山中篤太郎の所説
- 「広域連携時代の関西のあり方」研究会(6)ポーターの産業クラスター理論が提起したもの--国土管理から地域経営への転換との関わりで〔含 質疑応答〕
- ポーターの「産業クラスター」論 (特集 立地論のすすめ)
- 山崎朗著『産業集積と立地分析』(大明堂・1999年)