頭蓋底再建後に筋皮弁腫大による意識障害をきたした1例
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概要
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症例は50歳女性.側頭部の腫脹を主訴に受診.中頭蓋窩から側頭下窩,側頭筋内へ浸潤する髄膜腫を認め,脳神経外科,頭頚部外科,形成外科合同で摘出を行った.欠損部を腹直筋皮弁で再建を行った.術後,筋皮弁の腫脹により意識障害を認め,debridementにて症状改善した.腹直筋皮弁は頭蓋底再建でよく使用される.今回,皮弁腫脹のためにdebridementを余儀なくされた.腫脹の原因ならびに,再建時の留意すべき点について文献的報告を交えながら考察を行った.
- 2012-01-20
著者
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塚原 徹也
独立行政法人国立病院機構 京都医療センター 脳神経外科 臨床研究センター
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波多野 武人
独立行政法人国立病院機構 京都医療センター 脳神経外科 臨床研究センター
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波多野 武人
京都大学大学院医学研究科脳神経外科
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安里 亮
独立行政法人国立病院機構京都医療センター頭頸部外科
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山口 将
独立行政法人国立病院機構京都医療センター脳神経外科
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荒田 順
独立行政法人国立病院機構京都医療センター形成外科
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