無線センサネットワーク向け時刻同期のための推定アルゴリズム分離方式(TCP/IP,プロトコル,ルーチング,ネットワーク管理,認証/ID管理及び一般)
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概要
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無線センサネットワークにおいて,時刻同期は1つの重要な基盤技術であり,省電力,クロック周波数変動による影響の低減,ホップ数増加時の誤差の低減など,リアルタイムな誤差推定など,多くの観点から研究が進められている.しかしながら,これまでの多くの時刻同期研究では,時刻同期パケットの転送方式,推定方式などを,統合的に扱っているものが主であり,これらの性質を同時に実現しようとした場合に,どのような仕組みが有効となるのかは明らかではない.本稿では,ノード内での時刻推定アルゴリズムと,他ノードへ時刻同期パケットを転送する際の推定アルゴリズムとを分離することで,それぞれのノードが得る時刻同期パケットの誤差の確率的独立性を確保することが可能となり,誤差モデルが簡略化されるとともに,上位の推定アルゴリズムで誤差を容易に削減可能となることを示す.また,本方式を利用し,推定アルゴリズムとしてカルマンフィルタを利用することで,10ホップの無線ネットワークにおいて,誤差の標準偏差を0.42usに抑えられることが,実験評価によって示される.
- 2011-10-13
著者
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森川 博之
東京大学工学系研究科
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青山 友紀
東京大学
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鈴木 誠
東京大学先端科学技術研究センター
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青山 友紀
東京大学先端科学技術研究センター
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森川 博之
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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鈴木 誠
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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鈴木 誠
東京大学
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森川 博之
東京大学大学院工学系研究科
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鈴木 誠
東京大学大学院工学系研究科
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