波形手すりの利用評価に関する研究
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概要
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最近公共施設によくみられる波形手すりの利用者アンケートと利用実態の観察により評価を行った。現在多くの設置場所で、階段の蹴上げ、踏面による断面形状と手すり形状が一致していない。観察調査の結果、昇りでは階段段鼻位置が手すり凹形状位置にある場合、降りではこれが水平形状位置中心にある場合、メーカーが意図する使用形態が実現する。手すり把持位置と階段の最適な関係は、年齢や身体機能によっても違いがある。以上より、利用者層を限定し、階段形状と手すり形状を合わせ、昇り、下り専用階段といった、限定した場面では設置位置によって有効なことがある。しかし、公共施設ではこうした制御は困難であり、今後の導入には慎重であるべきとの結論を得た。
- 2011-11-15
著者
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八藤後 猛
障害者職業総合センター
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八藤後 猛
日本大学理工学部建築学科
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八藤後 猛
国立職業リハセンター研究部
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八藤後 猛
日本大学理工学部
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八藤後 猛
国立職業リハビリテーションセンター研究部 : 日本障害者雇用促進協会障害者職業総合センター
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八藤後 猛
国立職業リハビリテーションセンター
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