山西省孟県仙人村調査報告 〜「個人史から考える日中近現代関係史」の一環として〜
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概要
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小稿は、研究課題「個人史から考える日中近現代関係史」の一環である。本研究では日中戦争に従軍した日本軍将兵の遺品を、主に中国山西省に駐屯した時期の写真を中心に、広く社会に共有される史料とすべく、裏付け調査と現在の視点からの考察を加えて公開しようとする。研究過程では、遺品として21世紀初頭の今日まで残った、20世紀初頭から中葉までの記録を留める品々を個人の私有物から社会に共有される史料とすべく、裏づけ作業を加えて来た。遺品群を単なる色あせた標本としないために、日本での現地調査を通して現在との対話を、中国での現地調査を通して被写体とされた社会との対話を試みている。中国での現地調査は、本研究課題の出発点となる遺品を遺した故人の主な駐屯地である山西省孟県を中心に行ってきている。本稿はそのうち孟県東部農村において、2010年9月、11年4月の2回に亘って行った仙人村調査について報告する。
- 2012-03-02
著者
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