コラボレイティブな事例報告の試み : ある母娘と共同記述をおこなった事例
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概要
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本稿は,ある事例報告をセラピストとクライエントの共同で記述したものである。面接過程を面接参加者それぞれのストーリーとして提示し,それぞれが考察をおこなった。このような作業を実質的に共同しておこなうために,同一人物である「セラピスト」と「筆者」をあたかも別な人物かのように言い表し,記述に伴って生じる専門性を「筆者」が分担し,「セラピスト」がクライエントとそれまでの面接においてと同様の関係性を保持できるよう工夫した。また,共同記述の動機は筆者側に生じるものではあるが,クライエントにとってもメリットが生じる可能性があることについて述べた。
- 2009-10-30
著者
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