蛍光X線分析装置を用いた低希釈ガラスビード法による珪酸塩岩石中の主要・微量・希土類元素の定量分析
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概要
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国立極地研究所設置の蛍光X線分析装置を用いた珪酸塩岩の定量分析法を更新した.測定元素にScとThを加え,Nbの測定にThの重なり補正を加えた.希土類元素とSiO_2の検量線に,カナダの標準試料(SY-3)と日本の標準試料(JCh-1)を加えた.また,分析値と同時にその誤差を算出するルーチンを確立させた.このことにより,得られた分析値の誤差を考慮した上での地球化学的解析への適用が可能となった.さらに,ロット番号の異なる融剤を用い分析を行ったところ,ある融剤から明らかなLaの混染が確認された.新たな融剤を使用する際は,必ず測定元素が分析誤差の範囲内で一定であることを確かめる必要がある.
- 2011-07-29
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