蛍光X線分析装置による岩石の定量化学分析:超塩基性岩の主要・微量元素
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概要
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国立極地研究所の蛍光X線分析装置(RIX3000理学電機工業製: Rh/WデュアルターゲットX線管球)による超塩基性岩試料中の主要元素(SiO_2, TiO_2, Al_2O_3, Fe_2O_3, MnO, MgO, CaO, Na_2O, K_2O, P_2O_5)と微量元素(Ba, Co, Cr, Cu, Nb, Ni, Rb, Sr, V, Y, Zn, Zr)の定量化学分析法をまとめた.超塩基性岩類は,一般にSiO_2含有量が低く,一方MgOやFeOに富んでいる.また,Cr, Ni, Coなどは突出して含有量が高い.そのため,地球化学的標準試料の混合試料と化学試薬に原子吸光分析用標準溶液を加えた調合試料を調製して超塩基性岩の化学組成範囲をカバーする検量線を新たに作成した.測定は粉末試料と融剤(Spectroflux No. 100B; 80% LiBO_2+20% Li_2B_4O_7)の希釈率を1:2(重量比)のガラスビードにして行った.検量線の補正方法として,主要元素は装置に組み込まれているマトリックス補正方法を,微量元素はpeak-over-back方法を用いた.希釈率1: 2のガラスビードでの主要及び微量元素含有量の同時測定が可能となった.
- 国立極地研究所の論文
- 2004-07-01
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