フィードバック票に表出された学生の自己開示記述の分析
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概要
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本研究は,大学の授業における教員と学生とのコミュニケーションを活性化させることをねらいとして導入したフィードバック票に記述された自己開示の内容を明らかにすることを目的とした.心理学受講生406人を対象として,毎回の授業においてフィードバック票に記述された学生の自己開示の記述を抽出し,KJ法によって分類した.その結果,(1)広範囲にわたる自己開示の記述が見られたこと,(2)内容面では,心身両面にわたる多数の自己開示が見られたことなど,通常の授業では把握困難な学生の自己開示の表出が得られた.以上の結果から,フィードバック票は,教員と学生のコミュニケーションを促進するうえで有効であることが示唆された.
- 2009-03-01
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