コンピタンス心理学的視点による簡易瞑想法の効果 熊大式コンピタンス尺度による検討
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概要
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本研究は,簡易瞑想法の効果をコンピタンス心理学的視点から明らかにすることを目的としてなされた.255人の心理学受講生を対象として,14セッションにおよぶ簡易瞑想法の初回および最終回に熊大式コンピタンス尺度を実施し,尺度得点の比較を行った.その結果,(1)コンピタンス尺度のすべての因子において実施後の得点の向上が認められたこと,(2)多くのコンピタンス尺度の構成成分において顕著な変化が認められたこと,(3)特に,認知的コンピタンスおよび総合的自己評価コンピタンス因子の変化が目立ったことなどが指摘された.以上の結果から,受講生を対象とした簡易瞑想法は,学生のコンピタンス機能を促進することに有効に作用していること,および,コンピタンス尺度は簡易瞑想法の効果を把握する尺度として有効であることが確認された.
- 崇城大学の論文
- 2009-03-01
著者
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