拡散照明方式を用いたマルチタッチテーブルにおけるホバー操作の実現
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概要
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本稿では,拡散照明方式を用いたマルチタッチテーブルにおけるホバー操作の実現方法について述べる.拡散照明方式のマルチタッチテーブルでは,テーブル板に触れてはいないが十分に近接している物体もわずかに赤外光を反射しているため,赤外カメラによりその領域の認識も可能である.本研究では,この領域をペンタブレットでは可能なホバー操作用の領域として割り当てることでマルチタッチテーブルにおけるホバー操作を実現した.しかし,先のとがったスタイラス等とは異なり,手や腕は比較的広範囲な領域として認識されてしまう.そこで,この領域のうち,ユーザがポインティング先とするであろう1点を推定する手法を提案し,評価実験を行ったところ単純に推定した場合に比べて明らかな精度向上がみられた.また,ホバー操作の応用として,オブジェクトを摘み上げ,移動させる動作を模したPinch-upジェスチャを提案し,ドラッグによる移動操作との比較により提案手法のほうが素早く移動させられることを示す.
- 2012-01-15
著者
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