30MHz以下の磁界測定に対する電波無響室の適用性(対策,EMC,一般)
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概要
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通常の電波無響室は,30MHz以上の周波数特性は保証されているが,30MHz以下の周波数については不明確である.しかし,太陽光発電システムや電力線通信では,30MHz以下の磁界特性が必要なため,10m法も測定可能な大型の電波無響室で150kHz〜30MHzにおける磁界特性を測定した.電波無響室の壁や天井による磁気的な反射の影響を考慮していない,金属床面上の半無限空間における磁界特性をモーメント法で計算し,測定値の比較検討することにより,30MHz以下での電波無響室の適用可能性を明確にした.10m法の電波無響室で,金属床面上の半無限空間における磁界の周波数特性を計算値と測定値で比較検討した結果,10mの磁界ベクトル合成値で4.4dB以内で一致した.従って,金属床面が存在する電波無響室の壁や天井による磁気的な反射の影響をほとんど考慮することなく,磁界の測定が可能であることが明らかとなった.
- 2011-04-15
著者
-
富沢 万里子
東京都市大学大学院工学研究科
-
井上 正弘
(財)電気安全環境研究所
-
長谷川 良輔
東京都市大学
-
徳田 正満
東京大学
-
山下 洋治
(財)電気安全環境研究所
-
大崎 博之
東京大学大学院工学系研究科電気工学
-
大崎 博之
東京大学 大学院新領域創成科学研究科
-
富沢 万里子
東京都市大学
-
徳田 正満
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
井上 正弘
財団法人電気安全環境研究所横浜事業所
-
山下 洋治
財団法人電気安全環境研究所横浜事業所
-
大崎 博之
東京大学大学院 新領域創成科学研究科
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