通信経路に制約のある通信ネットワークの信頼性評価(グラフとネットワーク)
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概要
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筆者らは,通信ネットワークの信頼性を評価する上で重要となる諸条件(通信経路の制約,同時故障の存在,故障の出現により通信容量が減少)を考慮した,通信ネットワークの信頼性評価モデルを提案した.しかし,このモデルに対する信頼性評価法は,通信経路数が増えると,評価に要する計算時間が指数関数的に増大するという問題がある.そこで,本論文は,より高速な評価を目指した新たな信頼性評価法を提案する.本提案法は,通信ネットワークの信頼性を変化させずにネットワークを単純化する縮退法と,一つのネットワークを二つのより単純なネットワークに分解する分解法を組み合わせた評価法である.本提案手法が,従来法に比較して高速であることが判明した.ただし,評価が特に困難である「通信ネットワークの正常性を保証するために必要な最低容量を示すしきい値が,通信ネットワークが確保することのできる最大の通信容量を超えている」と「通信経路の数がモデル上の制約の範囲で最大である」が成立する特定のケースにおける計算量(最悪計算量と呼ぶ)を比較のための評価尺度とした.限定的ではあるが,従来法より提案手法が高速であることを数値実験で示した.
- 2011-08-01
著者
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