網長時間故障評価技術

概要

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通信網(以下網と呼ぶ)の信頼性設計法において、従来より、故障発生頻度、不稼働率等が計算されている。近年、故障時間が長い故障に関して、関心が集まっている。すなわち、網に故障が起きたとしても、すぐに修理できる故障は問題でないことが多い。しかしながら、故障時間が長い故障は顧客に対する影響力が大きいので、故障時間が長く、ある時間T以上となる故障について(以降長時間故障と呼ぶ)信頼性を評価することが必要である。従来エンド-エンド間で長時間故障の不稼働率と故障頻度を求める方法が提案されているが、評価対象が抽象的なグラフに留まっており、交換網、伝送網等の実際の網の長時間故障の不稼働率と故障頻度の評価技術は確立されていなかった。本報告では、以前からあった網の信頼性評価ツールを長時間故障評価可能なように拡張し、また回線残存率を評価する部分に関して分解法を用いた近似法を用いることによって実際網の長時間故障評価を短時間にする技術を確立したので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27