乳児期にある孫をもつ祖父母に対する孫育児支援活動の実態と課題
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概要
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研究目的は,乳児期にある孫をもつ祖父母のQOL向上を実現するための孫育児支援プログラムの開発に向け,看護職者が実践している孫育児支援活動の実態と課題を明らかにすることであった。孫育児支援を実践している看護職9名と管理栄養士1名に対する半構成的面接から,孫育児支援活動に関する文脈を抽出し,サブカテゴリー,カテゴリーを形成した。抽出されたコードは350であり,55のサブカテゴリー,13のカテゴリーに集約された。カテゴリーは,【参加者のニーズ】【担当者の考え】などの孫育児支援活動の背景,【開催時期】【内容】【参加者数】などの孫育児支援活動の実際,【参加者の反応】【担当者の評価】などの孫育児支援活動の評価に大別された。現存の孫育児支援活動は,孫育児をとおした祖父母自身のQOL向上を目的としている半面,育児に関する最新の情報提供に比重が置かれているため,祖父母のQOL向上に結び付いていなかった。最も重要視している育児に関する情報提供は,祖父母のニーズと合致しているものの,提供した情報の取捨選択のプロセスを継続的に支援する必要性が示された。参加者が少ないことが深刻な問題であり,参加者確保の方策の検討が必要であった。
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