日本人歯科医師のHIV感染症患者に対する態度,HIV/ユニバーサルプレコーションに関する知識,院内感染防止対策実施
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概要
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本研究の目的は日本の歯科医師における「HIV感染患者への態度」,「感染に関する知識」,「院内感染防止策実施」に関与する因子を探索し,さらに,「HIV感染患者への態度」,「感染に関する知識」,「院内感染防止策実施」の相互の関連を解析することである.愛知県に開業している歯科医師3,316人に対し「HIV感染患者への態度」,「感染に関する知識」,「院内感染防止策実施」についてのアンケート調査を行い,回答のあった人に対し統計的な解析を行った.全体として,「49歳以下」,「口腔外科専攻」,「1日36人以上の患者を診療する」はHIV感染患者への良好な態度,感染に関する高い知識,院内感染防止実施の有意な予測因子であった.49歳以下の歯科医師は50歳以上の歯科医師よりも「HIV感染患者への態度」におけるすべての項目で望ましい行動をとると回答した.1日36人以上の患者を診療する歯科医師は34人以下の歯科医師に比べ,ほとんどの院内感染防止策実施項目で実施状況が良好であった.「HIV感染患者への態度」,「感染に関する知識」,「院内感染防止策実施」それぞれにつき,各項目の回答結果をもとにインデックス化し「院内感染防止策実施」に有意な関連をもつ因子を調べたところ「感染に関する知識」,年齢,口腔外科専攻,患者数が該当した.「49歳以下」,「口腔外科専攻」,「1日36人以上の患者を診療する」はHIV感染患者への良好な態度,感染に関する知識,院内感染防止実施の予測因子であった.「感染に関する知識」は「院内感染防止策実施」と有意な関連を示した.
- 2011-07-30
著者
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