大規模グラフ処理ベンチマークGraph500への2次元分割の適用と性能評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Graph 500 とは,スーパーコンピュータのグラフ処理性能を測定する新しいベンチマークである.スパコンのベンチマークでは,数値計算性能を測る Linpack による Top 500 が有名だが,近年,大規模グラフ処理が,重要性を増しており,Graph500 ベンチマークが広がりを見せている.Graph500 のリファレンス実装は,使用されているアルゴリズムの問題により,分散メモリ環境で大規模にスケールさせることができなかった.そこで,大規模にスケール可能な 2 次元分割に注目した.本論文では,2 次元分割を TSUBAME2.0 上に実装し,512 ノードで頂点数 236(68.7 billion),枝数 240(1.1 trillion) のグラフ (Graph500 の Scale 36) の BFS(幅優先探索) を 24.12 秒で計算した.TEPS 値は 22.8 GE/s であり,2 次元分割による実装が大規模に分散可能であることが分かった.また,クラスタ型スパコンでは一般的な InfiniBand ネットワーク環境は,大規模グラフ処理に適していることが分かった.
- 2011-11-21
著者
関連論文
- ストリーム・コンピューティング時代を開く基盤ソフトウェアIBM InfoSphere Streams (特集 BAO--未来を開く高度なインテリジェンス)
- 次世代グリッド基盤OGSAにおけるC言語動作環境提供システムの試作と評価(HPC-11 : グリッド(2))(2003年並列/分散/協調処理に関する『松江』サマー・ワークショップ(SWoPP松江2003))
- データストリーム処理を用いた変化点検知アルゴリズムSSTのGPUによる性能最適化(ストリームマイニング,センサデータ処理,ストリームデータベース,及び一般)
- データストリーム処理とバッチ処理における動的負荷分散(ストリームデータ処理,センサデータ処理,ストリームデータベース,及び一般)
- ストリーム処理系System Sを基盤にしたウェブサーバーの実装と評価(インターネット一般,インターネットと環境・エコロジー,一般)
- テンプレート・プログラミングモデルに基づく自動ウェブ・クライアント・サーバ分割
- 2L-7 データストリーム処理を用いた変化点検知の実装とGPUによる性能最適化(並列システムソフトウェア,学生セッション,アーキテクチャ,情報処理学会創立50周年記念)
- データストリーム処理におけるGPUタスク並列を用いたスケーラブルな異常検知機構の実現 (インターネットコンファレンス2010(IC2010)論文集)
- GPGPUを用いた高速大規模グラフ処理に向けて
- クラウドを利用したElasticなデータストリーム処理系の実装と評価
- データストリーム処理を利用した 複雑ネットワークグラフ処理
- データストリーム処理におけるGPU統合型CPUの予備的評価
- Wikipediaの編集履歴を用いた大規模2部グラフのデータストリーム処理
- Wikipediaの編集履歴を用いた大規模2部グラフのデータストリーム処理
- 大規模グラフ処理ベンチマークGraph500への2次元分割の適用と性能評価
- 大規模グラフ処理ベンチマークGraph500への2次元分割の適用と性能評価
- Wikipediaの編集履歴を用いた大規模2部グラフのデータストリーム処理
- Wikipediaの編集履歴を用いた大規模2部グラフのデータストリーム処理
- 大規模グラフ処理ベンチマークGraph500への2次元分割の適用と性能評価
- 大規模グラフ処理ベンチマークGraph500への2次元分割の適用と性能評価
- データストリーム処理によるインクリメンタルグラフ処理に向けて(テーマセッション,大規模マルチメディアデータを対象とした次世代検索およびマイニング)
- データストリーム処理によるインクリメンタルグラフ処理に向けて(テーマセッション,大規模マルチメディアデータを対象とした次世代検索およびマイニング)
- Graph500ランキング3位 大規模グラフ処理ベンチマークGraph500のTSUBAME 2.0における挑戦 (SC'11特集号)
- グラフ分割を用いた大規模2部グラフのデータストリーム処理 (コンピューティングシステム Vol.4 No.4)
- Pregelグラフ処理系におけるメッセージ配送最適化に向けて