はなすこと, きくこと, ふれること, かんじること(ふれられること)-臨床実習へアンガジェする方法の検討-
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概要
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理学療法学教育において臨床実習は重要な位置づけにある. しかし, その方法論は古くから変化しておらず, 現代の教育に必ずしも適当であるとはいえない. 今回, その課題について, 研究会を設立し検討した. その結果, 「関わること」の重要性が浮かび上がり, いかにして関われるのかを明確にする必要が示唆された. 研究会では人に関わる以前に自らに関わり, それを基盤に他者と関われると考えた. それは言語的コミュニケーションのみならず, 身体的コミュニケーションの重要性を前提としている. 関わりについてケア, クリティシズム, アンガージュマンなどのキーワードを使用し説明を加えた. 最終的に言語的・身体的コミュニケーションの経験を自らが解釈し, それを言語化できるような学習プロセスの経過(思考し表現すること)が必要であると結論づけた. 臨床実習は自己, 他者への関わりを理解し, 経験するプロセスなのである.
- 藍野大学の論文
著者
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堀 寛史
藍野大学医療保健学部理学療法学科
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平山 朋子
藍野大学保健医療学部理学療法学科
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平山 朋子
藍野大学医療保健学部理学療法学科
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杉本 明文
藍野大学医療保健学部理学療法学科
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佐伯 武士
藍野大学医療保健学部理学療法学科
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