エリンギわたかび病菌Cladobotryum variumに及ぼす薬剤の影響
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概要
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エリンギわたかび病菌Cladobotryum variumの分生子発芽および菌糸伸長に及ぼす薬剤の影響について調べた.供試薬剤中,C. varium分生子の発芽阻害効果が高かったのは,ヒビテン,オスバンおよびミクロトールHであって,500μg/mlで5分処理すると,発芽は完全に阻害された.しかし,これら薬剤はエリンギ菌糸の生育を阻害するので,適用場面は限定される.一方,ベンレートおよびパンマッシュによるC. variumの菌糸伸長阻害効果は高く,エリンギの原基形成期に使用する被覆資材をこれら薬剤で消毒すると,エリンギわたかび病の発病は防止され,その効果の持続性も確認された.以上のことから,エリンギわたかび病の伝染防止には,これら薬剤を適正濃度で使用し,施設内の消毒を行えば有効であると考えられる.
- 2001-04-25
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