Cladobotryum variumによるエリンギわたかび病(新称)
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概要
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1997年8月,大分県のエリンギ栽培地で,子実体が白色の菌糸に覆われ,生育が停止して,最終的に腐敗する病害の発生を認めた.被害株から分離した菌はエリンギに対し元の病徴を再現し,エノキタケ,ブナシメジ,ヒラタケおよびシイタケにも寄生した.エリンギの生育期における感受性に差はなく,原基形成初期に感染すると激しい病徴を発現した.病原菌は培養および形態的特性からC. varium Nees ex Steud.と同定された.これまでC.variumによるエリンギの病害についての報告はみられないので,本病害を「エリンギわたかび病」と呼称することを提唱する.
- 日本きのこ学会の論文
- 2000-04-25
著者
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