転校を伴う外国人(ブラジル人)児童の学校適応に関する事例研究 : 教師とのラポール形成に焦点を当てて
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概要
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本研究は、日本語を知らないブラジル人転校児童を対象に、彼女と教師との信頼関係構築、また、彼女の学校適応に至る過程を明らかにした事例研究である。担当教師は、正規の授業の他に彼女と週2時間のふれあいの時間を継続してもった。また、そのかかわりは、メンタルフレンド的な視点を重視した。7か月のかかわりの結果、彼女は閉鎖的な態度を示す時期、消極的なかかわりを求める時期、積極的にかかわりを求める時期を経て、ポジティブ感情を表出し自己主張ができるようになった。今後の課題として、様々な文化風土で育ち、気持ちを読み取りにくい児童をどのように理解していけばよいのかについて、そのツール開発が必要であると考えられた。
- 2010-02-28
著者
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