「コミュニティ」としての「アニメ聖地」--豊郷町の事例から
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概要
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本稿では、「アニメ聖地」と呼ばれるアニメ作品のモデル地域の一つ、滋賀県犬上郡豊郷町・豊郷小学校旧校舎群の現状を踏まえて、その「コミュニティ」のあり方と可能性を論じるものである。「コミュニティ」という概念は、社会の流動性の上昇とメディアを通じた非対面接触の増加に伴い、その範囲を変えてきている。かつて「地域コミュニティ」に限定されたコミュニティは、「電子コミュニティ」に代表されるように、すでに一定の地理的範囲を伴うという要件が必ずしも必要でない状況がつくられている。豊郷小学校旧校舎群では、「アニメ聖地」化をきっかけとして、多くのアニメファンがその地を訪れ交流しており、ある種の「ペグ・コミュニティ」がそこに成立していると言える。このような「ペグ・コミュニティ」は一時的なきずなしかもたらさないという評もあるが、「溜め」が枯渇しつつある中で新たな人間関係を築くための手段としての可能性をそこに見ることができる。
著者
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