意思決定の基礎構造に関する一考察
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概要
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本稿は日常生活において、いかにして意思決定が行われるかということを再考することにある。日々われわれは様々な決定を行っている。決定なしにわれわれの日常の行動は何ら先に進むことはない。意思決定という行為はわれわれの生活そのものに関わる事態であることは容易に想像できる。しかし、この日常的な行為について省みるとき、われわれはこの行為について、様々な側面が存在することに気づく。社会的世界に生きるわれわれにとって、決定行為の社会-文化的影響を無視することはできない。しかし、その一方で、その本質を問うとき、単に社会-文化的な影響下にあるというだけでは十分な回答を得ることはできない。本稿では、決定における古典理論を再考しながら、意思決定の基本構造を検討することを目的とするものである。ここでは特に時間構造に注意を払うことになる。
- 2011-09-30