巨大結腸症に併存した総腸間膜症の1手術例
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概要
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症例は62歳,女性。54歳時に原因不明の神経筋疾患を発症した。同時期よりたびたび繰り返す腹部膨満により,これまでに計7回の入院歴がある。今回,再び腸閉塞症状が出現し,保存的治療による改善がみられなかったため手術を施行した。腹腔内には拡張した横行結腸と総腸間膜症が認められ,横行結腸間膜には,腸軸捻転が原因と考えられる炎症性の線維化がみられた。手術は拡張した腸管も含めた結腸亜全摘術を施行した。病理組織学的所見として,腸管には出血・うっ血等の循環障害と固有筋層の菲薄化,Auerbach神経叢における神経節細胞の減少が認められ,巨大結腸症に関連した組織変化と考えられた。本症例は,巨大結腸症と総腸間膜症が合併した稀な症例であり,繰り返す腸閉塞に対し結腸亜全摘術がその再発予防に有効であった。
- 2011-06-25
著者
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富永 哲郎
国立病院機構嬉野医療センター外科
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富永 哲郎
独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター外科
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富永 哲郎
嬉野医療センター外科
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和田 英雄
国立病院機構嬉野医療センター外科
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富永 哲郎[他]
嬉野医療センター外科
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